2025/01/03

初めての登下校:交通安全のためのヒント

赤大路小学校区

初めての登下校:交通安全のためのヒント

公益財団法人交通事故総合分析センター イタルダインフォメーションNo.121より

高槻市立赤大路小学校PTA 校区安全委員会

高槻市立赤大路小学校区 交通指導員


* * *


ご挨拶

新入学生保護者の皆様、来春から皆様のお子様が赤大路小学校に仲間入りされることを心からうれしく思います。

小学校入学にあたって、保護者の方々が願うことのひとつは、お子様たちが毎日元気に登校し、無事に帰宅することではないでしょうか。私たち在校生の保護者も、同じ気持ちを共有してまいりました。

これまではどこに行くにも手をつないでいたお子様たちが、4月からは一人で登下校を始めます。いずれ慣れて平気で通えるようになるとはいえ、最初のうちはご不安なことも多いかと思います。

そこで、これから赤大路小学校の仲間となるお子様たちが毎日安全に登下校できるように、そして自分の身を守る力を身につけることができるようにと願い、この冊子を作成いたしました。ご家庭でお役立ていただければ幸いです。

最後に、お子様の成長と新たなスタートを心から応援しています。

2024年度 赤大路小学校PTA 校区安全委員会

赤大路小学校区 交通指導員


子どもの特性を知ろう


#1 子どもは「今」が全て、「自分」が中心

「今」が全て:「衝動的にすぐ行動してしまう」のは子どもの特性の1つ。目の前に興味のあることが現れると「今すぐやらないと気が済まない」気持ちが強くなり、我慢ができません。そのため、周囲に注意を払うことができなくなります。

「自分」が中心:子どもは「自分が分かっていることは他の人も分かっている」と思っています。自分以外の視点を考えることがまだできず、これは7歳ごろまで続くとされています。このため、「自分からは見えていないけど車が来るかもしれない」「車から自分が見えていないかもしれない」という危険を予測できず、事故に遭いやすくなります。

#2 子どもは視野が狭い

子どもの視野は大人の60~70%しかないと言われています。

大人には近づいてくる車が見えていても、子どもの視野にはまだ車が入っていないことがあり、気付くのが遅れます。

また、小学生以下の子どもは、下を向いて歩いたり後ろ向きで歩いたりと、前をしっかり見ていません。そのため、車両や人、障害物に気付かず、ぶつかりやすいのです。

#3 子どもは想定外の遊びの天才

大人は経験から危険を予測し、事故に遭わないように行動できますが、子どもには、まだ「危険」を判断するだけの経験がありません。何でも遊んで試し、「何が危険か」を学んでいる途上です。大人の想定外の行動・遊び方をすることはよくあります。

#4 子どもは学んだことの応用が苦手

小学校低学年ごろまでの子どもには、臨機応変な行動は難しいと言われています。たとえば「信号のない横断歩道を渡るときは、車が来ないことを確認して渡る」と教えても、子どもは「いつも通っている“この”横断歩道」ではできても、「“知らない”横断歩道」では同じような安全確認ができない、ということがあります。

#5 子どもに「気を付けて」は通じない

「気を付けて」「注意して」「しっかりして」などといった漠然とした注意は子どもには伝わりません。具体的に、何にどう気を付けなければいけないか、理由も説明しながら伝えると子どもにも分かりやすいです。

参考:『事故・ケガで我が子を死なせないために 子どもを全力で守る本』(2024年いそっぷ社、中井宏、岡真裕美編著)


「魔の7歳」とは?

0歳から80歳までの間で、歩行中の交通事故による死傷者数は7歳児がもっとも多い。

理由:小学校入学とともに子どもだけで行動するようになり、事故に遭いやすくなる。

公益財団法人交通事故総合分析センター イタルダインフォメーションNo.121より

ここが危ない!

小学校低学年ごろまで、次のような「事故にあいやすい理由」がある。
  1. 道の向こう側で友達に呼ばれたり、ボールが転がって行った時、安全確認を忘れてそちらにまっしぐら!
  2. 車やバイク、自転車の動きを予測して動くのが難しい。
  3. 体が小さいのでドライバーが見つけにくい。

大人が「よく見て!」などと注意しても、これは子どもの特性なのですぐには直らない。

じゃあどうしたらいいの?

  • 小学校に入学する前後で、子どもが行く範囲を一緒に見回り、危ないところでどのように行動したらいいかお手本を見せる。
  • この時は絶対に〇〇する!XXしない!と「具体的に」「型」として繰り返し、安全な行動を習慣にする。
  • 大人も教えたことを守る。急いでいるから、面倒だからといって例外(信号無視、横断歩道のない場所での横断など)を認めない。

体が小さくてもドライバーから見つけてもらいやすくするには、

  • 明るい色や目立つ色の服を着る。
  • 夕方の暗くなる時間帯には、服や持ち物にリフレクターを付ける。

※子どもは、自分がドライバーから見えていないことを分かっていないので、目立つようにしてあげる!

参考:『事故・ケガで我が子を死なせないために 子どもを全力で守る本』(2024年いそっぷ社、中井宏、岡真裕美編著)


入学前~11月までは要注意

小学校入学前…徐々に子どもだけで行動したり、保護者から離れて歩行したりする機会が増えるせいか、入学時期よりも少し前に死傷者数の増加が始まる。(図中a)

4月…入学当初は、集団下校がある、子ども本人が緊張感を持っているなどの理由で、5~6月よりも死傷者数が少ない。(図中b)

5~11月まで…死傷者数が多い。(夏休み中を除く。)

12月以降…死傷者数が減少。この時期くらいから小学二年生と同じような行動を取れるようになると考えられる。(図中c)

→入学前から11月頃までは、継続して注意することが必要。

死傷事故の原因:小学一年生の歩行中の死傷事故で、最も多い交通ルール違反は「飛び出し」

登下校中の事故発生場所:交差点・交差点付近が約6割

赤小校区には、交通量の多い交差点があります。特に登校時は、信号無視やスピードを出して走る自転車があり危険です。

歩行中の死傷事故が発生した道路形状の構成(平成27年)

公益財団法人交通事故総合分析センター イタルダインフォメーションNo.121より


道路を安全に横断するには

歩行者と自動車の事故の半分以上は、道路の横断中に発生している

→歩行者がいても止まらない自動車も多い。

「交差点や横断歩道を渡るときは、右を見て、左を見て、もう一度右を見て渡ろうね」と教えても…

→首を「右、左、右」と振るだけで自動車が来ているかどうかを確認できていないことが多い。

→子どもの判断力は不十分のため、安全な渡り方を教えてあげる必要がある。

安全に渡るポイント

1.まずは「止まる」

これは基本!飛び出しを防ぐし、正しく安全確認できるよ。

2.「近づいてくる車はいる?」

いつも渡る横断歩道で、自分のほうに近づいてくる車やバイクがいるか確認しよう。

3.「渡れそう?」

子どもは渡れる自信があっても、大人から見ると無理だと思うことも。「あの車はスピードが速いから渡っちゃダメ」など具体的な理由を教えて、大人と同じ判断ができるように訓練しよう。

『事故・ケガで我が子を死なせないために 子どもを全力で守る本』より抜粋

※一度できたからといって次もできるとは限らない。大人は根気強く教えることが大事。

「見通しが悪い」場所ってどんな場所?

子どもは「見通しが悪い」と言われても意味が理解できないことも…

→見通しが悪い場所・危険な場所を具体的に教えてあげる必要がある。

ここを見ると分かる!危険な場所の目印

  • 一時停止標識
  • カーブミラー
  • 路面表示

校区内には、信号や交差点の手前の地面に「ストップマーク」が貼られています。

立ち止まる目印にしてください。


入学の前後に、実際の通学路や自宅周辺をお子様と一緒に歩き、どのような危険があるのかということや、どのように行動すればいいのかをぜひ確認してください。


登下校時の安全を守る取組

登下校時や放課後の児童の安全を学校に守ってもらうことはできません。保護者と地域の力で見守ることが必要です。

〇街頭指導

赤大路小学校PTAでは、児童の保護者を対象として、市のボランティア制度「交通指導員」(※市の保険あり)の募集を取りまとめ、交通指導員と連携して毎月1回「街頭指導」を行っています。

街頭指導:近畿交通安全デー(毎月15日)を中心に、小学校の登校時における通学路・交差点などでの交通安全指導や校区内通学路での安全点検などの活動を通じて、子どもの交通事故防止を図る取組。

街頭指導ボランティア、PTA学年委員の保護者、セーフティボランティアさん、および学校からの情報をもとに作成(地図中の番号は、2024年度街頭指導ボランティアの立ち位置。2025年度も同じ立ち位置で実施するかは未定。)

〇セーフティボランティア

地域の方々や保護者の有志が、通学路を見守ってくださっています。

 セーフティボランティア:通学路や校門・交差点などでの立ち番、付き添い、巡回等の活動により、地域の有志の方々に子どもたちを見守っていただく取組(高槻市ホームページより)

「できる人が、できる時に、できる活動を」

セーフティボランティアの活動(※市の保険あり)には、「毎月〇日」や「登下校の時間帯」など決められた制約がありません。ご自身のお子様の登校付き添いやご近所の買い物の行き帰りなど、気軽に子どもを見守る「ながら見守り」の活動も歓迎です。見守りボランティアの大人がいることは、子どもの安全、まちの安全につながります。

詳細記事(PTAブログより)

セーフティボランティア登録にご興味のある方は、赤大路小学校までお問い合わせください。

〇あんぜんmyマップ

https://www-511.aig.co.jp/p/anzenmap/nmap.htm?&his=cb&lat=34.8329056&lon=135.58815

子どもの交通安全を推進するために、交通事故多発エリアや交通事故が発生しそうな地点を投稿・閲覧できるオンライン地図です。危険箇所の情報を確認できます。

〇校区安全委員会ブログ

毎月の街頭指導で気付いた通行上の危険や保護者から寄せられた危険箇所の情報など、交通安全に関する情報を発信しています。

詳細記事(PTAブログより)

〇赤大路小学校PTAオープンチャット「全保護者・教職員向け情報」

PTAのボランティア活動や学習会のお知らせなど、赤大路小学校の全保護者および教職員向けの情報を発信しています。PTA会員・非会員問わず、どなたでもご参加いただけます。

上記ブログの更新は、オープンチャット「全保護者・教職員向け情報」で随時お知らせしています。ぜひ、ご登録ください。(パスワードは年度始めに紙で配布しています。お問い合わせはPTAメールまで)

〇「JR西日本列車運行情報アプリ」活用のお願い


朝や夕方にJRの運転見合わせや遅延などで踏切(富田村・赤大路)が長時間開かないという事態が発生した場合、踏切を渡る通学路の児童は、迂回路を通らないといけません。しかし、児童だけで迂回の判断をするのはむずかしいところがあります。保護者の皆様には、こちらのアプリをインストールしていただき、JRの運行状況に注意を払っていただくようお願いしています。運転見合わせや遅延などの通知があった場合には、実際に踏切の状況を確認する、踏切前で立ち往生している児童を誘導するなど、そのときにできる行動を取っていただけると助かります。

詳細記事(PTAブログより)

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PTA校区安全委員会では、通学路の危険情報を集約し、学校や地域の自治会に相談したり、警察やJRに安全対策の要望を提出したりするなど、各所へ働きかけを行っています。

保護者の皆様も、校区内で「ここは危険じゃないか?」「登下校時に危険な行動をしている子どもを見た」など、お気づきのことがありましたら、学校またはPTAまで情報をお寄せください。


作成:2024年度 赤大路小学校PTA 校区安全委員会

赤大路小学校区 交通指導員


参考文献:

  • 『事故・ケガで我が子を死なせないために 子どもを全力で守る本』(2024年いそっぷ社、中井宏、岡真裕美編著)
  • イタルダインフォメーションNo.121 交通事故分析レポート『小学一年生が登下校に遭った死傷事故~登下校中の交通事故ゼロを目指して~』(2017年3月発行、公益財団法人交通事故総合分析センター)